今こそ現場とスクラムを(田中会長)

 

            

            愛媛県経営者協会会長 田中和彦

             (南海放送㈱代表取締役会長)

 

 2008年のリーマンショックの年を「なんで、あの程度で騒いだのだろう」と思ってしまうくらいのコロナ禍に襲われた2020年の経済界は、あらゆる産業で深刻な状況となっています。

 そんな中、私は10月からラジオ放送の現場に復帰することにしました。「現職の代表取締役が?」という声もあるのですが、尊敬する本田宗一郎(HONDA・故人)さんが皇居での勲一等瑞宝章の親授式の折に、真っ白なツナギ(作業着)で出席しようとし周りから止められた有名なエピソードを思い出すとき、本田さんが一番大事にされていた経営哲学「常に現場と共にあり」は本当のことだったのだなと、改めて思ったからです。

 南海放送もテレビ・ラジオの収入が新型コロナウイルスの影響で大きく落ち込む中、今こそ基本に立ち返り、自分自身から率先して現場の社員とスクラムを組み直そうと考えています。

 会員各社のご奮闘とコロナ禍の終息を祈っております。