一番大切なもの(三原副会長)

 

         

          愛媛県経営者協会副会長 三原英人

          (三原産業㈱代表取締役社長)  

 

  コロナ禍に襲われ、経済も生活も大きな影響を受けた1年もあと1月余りとなりました。
 すべての会員企業の皆さんが、様々な対応、そして変革に尽力されたと思います。
 それでは、皆さん自身の生活は、いかがでしょうか?
 ここで私事を少しお話させて頂きます。
 私自身の生活は随分変わりました。今まで年間30~40泊していた県外出張が、ほぼなくなり、週に3~4回の会合・会食も激減しました。その分、家族と過ごす時間が増えました。妻と食事する回数、長女夫婦に会う機会、愛犬との散歩の時間、また、宇和島の実家に泊まり両親と夕食をとりながら語らう機会も増えました。
 健康的な生活が始まり、空いた時間で趣味を増やそうと思い立ちましたが、長年の不摂生の影響が身体のあちらこちらに現れ、歯、皮膚、関節、循環器の治療に通う機会が増え、思う様にいきませんでした。
 そんな日々を送りながら、これまでの自分の人生を振り返り、これからの生き方を考えることが多くなりました。仕事や諸団体の活動で多忙なスケジュール、家族と関わる時間、社員さんと関わる時間、心と身体の健康(ストレス、睡眠、お酒)、会社の将来などをしっかり見直し、これからは「何をどのように大切にして、生きていくか」を深く考えるにつれて、神様が私に「一度立ち止まって人生を深く考える時間」を与えて頂いたように思えてきました。
 何年か前にある経営者に頂いた言葉を思い出しました。「一番大切なことは、一番大切なものを 一番大切にすること」
来年は、どんな年になるか? コロナ禍はどうなるのか? 予想がつきません。
 しかし、今の自分の思いを大事にして、環境がどうであろうと「一番大切なものを 一番大切にしていこう」と思うのです。