真のヒーローは誰でしょうか?(大西副会長)
2025.06.05
お知らせ
愛媛県経営者協会副会長 大西 康司
(南海放送㈱ 代表取締役社長)
この度、愛媛県経営者協会の副会長を務めさせていただくことになりました、南海放送株式会社の大西康司と申します。
弊社の田中和彦会長が前・愛媛県経営者協会会長ということで、折に触れ経営者協会の理念や意義など話を聞く機会もございました。弊社は1953年の開局以来、愛媛に根差したラジオ・テレビという「地域放送事業」を担ってまいりましたが、72年を過ぎようという現在は、ネットや種々の放送関連事業まですそ野を広げていく、言わば「総合情報企業」への脱皮を目指しています。深刻な人口減少や高齢化、人手不足など特に私たち愛媛を基盤とする企業を取り巻く経営環境は、今後も気が抜けない状態が続くことは間違いありません。最近、あるIT企業のトップの方から聞いた一つの寓話が印象に残っています。「昔話の『桃太郎』で真のヒーローは誰でしょうか?」という問いかけです。皆さんはどうお考えですか?「当然、桃太郎?サル?イヌ?キジ?」様々でしょう。…で、その方の答えは「お婆さん」。川上から流れてきた「大きな桃」をリスクも顧みず拾い上げ、中に何が入っているか?も怖がらずに2つに割り、その結果、桃太郎が生まれた…まさに彼女こそが「真の勇気のあるヒロイン(ヒーロー)」だというわけです。この話は、経営者として「リスクを恐れてビジネスチャンスを逃さないように!」という示唆もあれば「本当に評価すべきヒーロー(ヒロイン)は誰か?よく目を凝らして公平な眼で社員を見つめるべきだ」という示唆もある話です。
企業にとって、今こそ「人材は宝」の時代です。しっかりと澄んだ眼で人材の評価を心がけていくべきだと、この寓話を思い出すたびに自戒する最近です。至らぬ点が多い人間ですが、先輩会員の皆様のご指導宜しくお願い致します。