「労使同軸」を目指して(三原会長)


 

愛媛県経営者協会会長 三原 英人
(三原産業㈱ 代表取締役社長)

 

 このたび、会長に就任しました三原産業株式会社の三原英人と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
 さて、愛媛県経営者協会は、戦後の激しい労働運動の時代(昭和22年8月)に設立されました。以来、78年間、前・田中会長をはじめ多くの先輩方が、たゆまぬ努力を重ねてこられたことにより、今日の適正な労使関係を築き、ひいては地域経済の発展に貢献してきました。皆様の永年のご尽力に敬意を表します。
 現在、私たち経営者を取り巻く環境は、困難な人材確保、そのための防衛的な賃上げ、原材料価格やエネルギー価格の高騰、不安定な国際経済情勢など、様々な課題が立ちはだかっており、先が見通せない状態が続いています。
 その様な中、微力ではありますが、協会の目的である「労働及び社会問題に関する調査研究を行い、正常な経営権を擁護し、健全な労使関係の確立を図り、もって経済の興隆に寄与する」に向かって、新しい役員の方々と共に、引き続き努力して参ります。会員の皆様には、これまでと変わらぬご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 終わりに私の尊敬するある経営者の労使に関する考え方を紹介させていただきます。それは、労使は対立ではなく、協調でもなく、同軸である(労使同軸)という関係です。労使の枠を超えて、企業活動を通じて共に働く人たちの物心両面の幸福を目指す仲間であるという考え方です。
 この理想の関係を目指して、各企業が歩まれる一助となるべく、私自身も一生懸命に務めて参りたいと存じます。
 会員各企業の発展をご祈念申し上げて、就任の挨拶とさせていただきます。